1980年結成のアメリカのパンクバンド。メロディックなハードコアのスタイルを確立したグループの一つとして知られ、結成以来シーンに絶大な影響を与えている。結成40年以上、現在までに17枚のスタジオアルバムをリリースし、今なお最前線で活動している。なお、ギターのブレット・ガーヴィッツはエピタフレコードの社長である。
おすすめアルバム
Suffer(1988)
彼らの3rdアルバムであり、メロディックなハードコアを世に知らしめた歴史的大名盤。15曲26分とスピーディな展開の中に、しっかりとしたメロディがうかがえる。楽曲の一つ一つは発展途上ではあるものの、音楽性としては十分に完成されている。世のパンクキッズには必ず通ってもらいたいパンクの教科書的なアルバムである。
No Control(1989)
これまでの人生で最も聴いたアルバムであり、自分をパンクの世界に引きずり込んだモンスターアルバム。初めて聴いたときの衝撃や思い入れ等もあって墓場まで持っていきたい大大大名盤!Suffer同様勢いはそのままにサビにコーラスがつく等、楽曲の幅が広がった。特に、6.I Want To Conquer The Worldや10.Youは熱さと哀愁を兼ね備えており今聴いても鳥肌ものである。
Against the Grain(1990)
5th、通称トウモロコシアルバム。BAD RELIGIONの作品としては最高傑作と言われることも多く、スピーディさは維持しつつも非常にバラエティに富んだアルバムとなっている。Suffer→No Control→今作と、楽曲の質が目に見えて向上している。ちなみに次の6thアルバムからは曲の勢いが少し落ちるので、BAD RELIGION入門としてはこのアルバムか前述の2枚がおすすめ。
Stranger Than Fiction (1994)
8thアルバムにしてエピタフレコードを離れ、メジャーレーベルに移籍。6th~7thとロック色が強い作品が続いたが、このアルバムでは原点回帰したような勢いのある楽曲が聴ける。初期のような荒々しい感じではなく、非常にメロディアスで親しみやすい作品となっている。
The Process of Brief (2002)
ギターのブレット・ガーヴィッツがバンドに復帰し、再びエピタフよりリリースされた12thアルバム。勢いのある曲が戻っただけでなく、ミディアムテンポのナンバーも素晴らしく、メロディックパンク界の王者の貫禄を感じさせる作品となっている。個人的には、国内盤ボーナストラックである15.Shattered Faithが好き。今作と同じ路線である次作以降のアルバムについてもおすすめなので、是非聴いてみてほしい。
代表曲