1980年結成のアメリカのパンクバンド。メロディックなハードコアのスタイルを確立したグループの一つとして知られ、結成以来シーンに絶大な影響を与えている。結成40年以上、現在までに17枚のスタジオアルバムをリリースし、今なお最前線で活動している。なお、ギターのブレット・ガーヴィッツはエピタフレコードの社長である。
超名盤! -おすすめの一枚-
No Control(1989)

これまでの人生で最も聴いたアルバムであり、自分をパンクの世界に引きずり込んだモンスターアルバム。初めて聴いたときの衝撃や思い入れ等もあって墓場まで持っていきたい大大大名盤!当時の感動と現在の年老いて衰退し凝り固まった感性から考えると、このアルバムを超える作品にはおそらく出会わないであろう。前作Suffer同様、15曲27分の勢いはそのままにサビにコーラスがついたことで曲の幅が広がった。特に6.I Want To Conquer The Worldや10.Youは熱さと哀愁を兼ね備えており、今聴いても鳥肌ものである。入門としてはもちろん今作を最も薦めたいが、3rdのSuffer、5thのAgainst the Grainも同路線で素晴らしい作品なのでチェックしてみてほしい。BAD RELIGIONのもつ哀愁と絶対的王者感を堪能したいのであれば、12thのProcess of Brief以降のアルバムがおすすめ。円熟味を増した趣深い作品に仕上がっている。
名盤! -他のおすすめアルバム-
Suffer(1988)

3rdアルバムであり、メロディックなハードコアを世に知らしめた歴史的大名盤。15曲27分とスピーディな展開の中に、しっかりとしたメロディがうかがえる。世のパンクキッズには必ず通ってもらいたいパンクの教科書的なアルバムである。
Against the Grain(1990)

5th、通称トウモロコシアルバム。BAD RELIGIONの作品としては最高傑作と言われることも多く、スピーディさは維持しつつも非常にバラエティに富んだアルバムとなっている。
Stranger Than Fiction (1994)

8thアルバムにしてエピタフレコードを離れ、メジャーレーベルに移籍。6th~7thとロック色が強い作品が続いたが、このアルバムでは原点回帰したような勢いのある楽曲が聴ける。初期のような荒々しい感じではなく、非常にメロディアスで親しみやすい作品となっている。
The Process of Brief (2002)

ギターのブレット・ガーヴィッツがバンドに復帰し、再びエピタフよりリリースされた12thアルバム。勢いのある曲が戻っただけでなく、ミディアムテンポのナンバーも素晴らしく、メロディックパンク界の王者の貫禄を感じさせる作品となっている。
代表曲